Tokyo Indieの仲間であり、東京を拠点に活動するレーベル・DiskotopiaのMattとBrianが、レーベル設立から初めての年明けを記念して、初のコンピレーションアルバムを発表した。Diskotopia Vol.1というタイトルの14曲が収録されているこのアルバムは、タイトルこそ平凡だが、やはり彼ららしく「見た目」よりも「中身」で勝負。このレーベルがいかに異色なエレクトロ音楽に注目しているかが、アルバムのより選りの選曲から明らかだ。多種多様な楽曲を集めているにも関わらず、なぜか全体を通してまとまりがあるのは、周りの目を気にせず堂々と独自の嗜好を追求し続ける彼らならではの実力なのだろう。
BD1982ことBrianと、Taut LineことMattの楽曲やリミックスが、LDFDやShy One、Optimumなどのフレッシュなアーティストによる楽曲とうまくマッチして完成されたこのアルバムは、オンラインショップBoomkatや音楽情報サイトXLR8Rから絶大な支持を得ている。また、イギリスのサイトDJ Magには“Compilation of the month(今月の注目コンピレーションアルバム)”として紹介された。
CDはタワーレコードやGan Banで発売中。デジタル版はBoomkatのウェブサイトで購入できる。
執筆:Mark Birtles
翻訳:永田 衣緒菜
2012年2月29日