Diskotopiaが立ち上げた新レーベル

New label from the Diskotopia stable Main Image

ハウス・ミュージックがベース・ミュージックに出会い、ベース・ミュージックがテクノと出会い、テクノがハウスと出会う。そんな音楽ジャンルの境界で勢いを増して活躍している東京ベースのレーベルDiskotopiaは、レーベル立ち上げ以来活動を大きく広げ、増加し続ける楽曲のリリースが遅れを取らないよう奮闘してきた。この状況に対応するため、遂に、サブ・レーベル A Kind of Presenceを立ち上げることとなった。

「Greeen Linezのアルバムをリリースしてから、たくさんの楽曲が僕らの元に送られるようになった。そのほとんどがバレアリックで、とても気に入った」と話すのはレーベル代表のマット・ライン氏(A Taut Line、Greeen Linezのメンバーとしても知られる)。「でも、それらの楽曲をDiskotopiaからリリースすると、Diskotopiaが今までのような折衷主義的ではなくなってしまうし、Diskotopiaが掲げる大きなヴィジョンの中のひとつのジャンルに偏ってしまうことになる」。つまりA Kind Of Presenceの基盤はここにある。Diskotopiaがよりソフトな音楽を探求し、異なったジャンルにまたがる音楽の拠点となること。

クラブミュージックを知らない人々がクラブミュージックに触れるきっかけとなってほしい、というDiskotopiaの願いがこの新レーベルには託されている。アメリカのレーベル100% Silkと共催し、大成功した昨年のイベントでは、「集まった観客の中には、今までクラブに行ったこともなく、ライブ音楽に親しんできた若い観客がたくさんいた」とマットは語る。「このようなお客さんに、イベントを通して新しい音楽を紹介できるということが興味深かったし、A Kind Of Presenceではそういうことをしていきたいと思っている」

新レーベルの初リリース作品は、あの有名なアメリカ人アーティストSorcererのEPだ。このリリースを祝して、Diskotopiaは3月15日、Fai Aoyamaにて新たなイベントを開催する。

DisktopiaのアーティストであるFujimoto Tetsuo (自身の新作リリースも祝して参加)や、レーベルの熱心なサポーターであるBD1982、Am RheinやA Taut Lineが出演する。イベントに関する詳細はこちらから

執筆:Mark Birtles

翻訳:永田 衣緒菜

2013年2月26日