Kinshasa One Two

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最もコアなBlurのファンであっても、2002年のアルバムMali MusicがDamon Albarnの最高傑作であるとは言い切れないだろう。 しかし、この苦い経験のおかげでAlbarnの革新的なことをし、突飛なプロジェクトに乗り出していこうという彼らのチャレンジ精神に火がつくことになった。今となってはGallagher兄弟との仲たがいも笑い話にできるほど距離をとれているかのよう。Albarnは近年のGorillazとしての活動での大成功のあと、Mali Musicの姉妹プロジェクトの準備のため、7月に再びアフリカへ舞い戻った。今回はコンゴ民主主義共和国の首都であるキンシャサが舞台。
条件は極めてシンプル、11人のプロデューサー、5日間、アルバム1作というものだ。プロデューサー達は若手からベテランまで選りすぐりのメンバーで、Albarnの長年の音楽上のパートナーDan The Automator , XL label boss Richard Russellや昨年のTokyo Indieアニバーサリー・パーティーの目玉ゲストであったTotally Enormous Extinct Dinosaursなどを含む豪華な面々。
これらのプロデューサー達が、たくさんの地元のミュージシャンとコラボレーションし、このユニークなアルバムを作り上げたのだ。
Mali Musicから比べると数段上の仕上がりとなった。DRC Musicとコラボしたことで一曲一曲は円熟したものとなり、よく練り上げられ、作り込まれていることが聴けばすぐに分かる。
Mali Musicでは、まるでAlbarnは与えられた音のジャングルをかき分けて、がむしゃらに前に進もうとしている感があり、全体をまとめ上げることができていなかった。それに対し今回は、DRC Musicのおかげでアレンジは小気味がよく方向性のしっかりしたものとなっている。加えて、SBTRKTなどのアーティストがダークで部族音楽的なサウンドでヒットを生み出したこの時期にあって、曲は極めて新しいものに感じられる。

“Kinshasa One Two”と題されたこのアルバムは、10月3日にWarp Recordsからリリース予定。売り上げのすべてはOxfam’s DRC チャリティーに寄付され、キンシャサをはじめコンゴの人々の支援に充てられる。このプロジェクトについての詳しい情報はウェブサイトをご覧ください。DRC Music homepage.

執筆:Mark Birtles

翻訳:小堤 明日香

2011年9月16日