Scissor Sisters インタビュー

Scissor Sisters – “We usually surprise ourselves” Main Image

ニューヨークのイースト・ヴィレッジのゲイが集うエリアにある、薄暗いゲイバーで生まれたバンドScissor Sistersは、2001年の音楽シーンに突如現れ、周囲を驚かせる素晴らしいパフォーマンスを披露した。しかし彼らが成功したのは本国アメリカではなかった。イギリスやオーストラリアの人々がその迫力あるパフォーマンスに夢中になったのだ。デビュー以来、世界各地でのライブのチケットは売り切れ。そんなScissor Sistersがつい最近4枚目のアルバムMagic Hourを発表した。それに伴い9月には日本でのライブが決定している。バンドのフロントマンであるJake Shearsがライブに先駆けTokyo Indieに語ってくれた。

日本への再来日を前に、どんな気持ちですか?

僕らみんな、日本に夢中なんだ。地球上でいちばん好きな場所のひとつでもある。Baby Daddyは日本のアートが好きだし、僕はディズニーシーが好き。それに日本のファンも愛している。

これまでの日本でのツアーでの思い出は?

日本で行ったライブはすべて最高だった。個人的に思い出に残っているのは、She’s My ManのPVを撮影してくれた野田凪さんと過ごした時間かな。僕らはとても親しくしてたし、彼女は才能に溢れる人だった。悲しいことに数年前に亡くなってしまったけど。でも日本にいるときはいつも彼女のことをよく思い出すんだ。

ライブ前はどんなことをして時間を過ごすのですか? ライブ前に必ずすることはありますか?

かなりくつろいでいるよ。Anaは大体メイクをしているし、Baby DaddyはKindleで読書、Delと僕は身体を鍛えるためにウェイトトレーニングをする。それから僕は歌う前のウォームアップで、叫びながら走り回るよ。

ライダー(ライブに向けてバンドが必要なもののリスト)の中で絶対に欠かせないものは?

ノンシュガーのレッドブル!!

今まで聞いた自分に関する噂でいちばん不思議だったのは?

イギリスのRadio Oneで演奏したとき、僕らは日本の性転換者のバンドだと聞いたとPete Tongに言われたこと。

東京では、ライブ以外の時間はどのようにして過ごすのですか?

僕は真っ先にディズニーシーに行く。Baby Daddyは渋谷でショッピングするのがお気に入りだ。

ライブでサプライズを期待してもいい?

いつも僕らは僕ら自身をサプライズするんだ。いったい何が起こっているのか自分でもわからない。

11年で4枚のアルバムを出しましたね。もっと頻繁に新作を発表したほうがいいとプレッシャーを感じたことはありますか?

もっと新作を出せればと思うときもある。でも僕らにとっては不可能なこと。ファンに待ってもらうためにも、各アルバム発表の間に一定の期間を空けることも大切だと思う。

ミュージカル(Armistead Maupin作のTales of the City)の作曲を担当しましたね。Scissor Sistersの活動とはどう違いましたか?

まったく違うものだった。ポピュラー音楽には自由度が高いけれど、ミュージカルではひとつひとつの言葉が作品のストーリーに関わる必要がある。無駄に、自分の気ままに作っていくような余地はまったくないんだ。

音楽活動の方法としてほかにもっと探求してみたいことはありますか?

Baby Daddyと僕は、映画音楽に興味があるよ。

Scissor Sistersは9月19日東京のStudio Coastで、20日に大阪のBig Catで演奏する予定。ライブと最新アルバムについての詳細はSmashのウェブサイトでご確認を。

執筆:Mark Birtles

翻訳:永田 衣緒菜

2012年9月3日